SEOへの不安を煽る営業メールが届いたら

SEOが適切に設定されていない、と言われた!?

最近、「貴社サイトのSEO設定に問題があります」というメールが届くことがあります。
一見すると丁寧で、実績も豊富そうに見えるため、真面目に受け取ってしまいそうになりますが、内容をよく読むと非常に不正確なことが多いです。

実際に届いたメールでは、キーワード(検索クエリ)、タイトル(meta情報title)、見出し(h2、h3、h4)が適切に設定されていないと指摘されていました。
しかし、これはほとんどの場合あてはまりません。

ほとんどが当てはまらないことも

まず、「meta keywords」はGoogleが十数年前に評価を終了しており、今ではSEOにまったく影響しません。
また、meta title や見出し構造(h2~h4)は、正しく設計されたサイトであれば自動的に適切に設定されます。
外部からHTMLをざっと見ただけで「適切でない」と断定することは、技術的にも不可能です。

さらに、「このままでは検索流入がなくなる恐れがあります」といった文言もよく見かけますが、これは典型的な“不安を煽る営業トーク”です。
こうしたメールの目的は、技術的な助言ではなく、「無料診断」や「商談」への誘導にあります。

当社の対策は

当社のWEB制作では、事業拡大にともない、よりセマンティックな構造(意味をもったHTML設計)を意識した制作へと進化しています。
見た目のデザインだけでなく、検索エンジンや支援ツールが正しく情報を理解できる構造づくりを重視し、ユーザー体験とSEOの両面で最適化を行っています。

まずは慌てずに制作担当に確認を

もしこのようなメールが届いた場合は、慌てて返信せず、まずは社内や制作担当に内容を確認しましょう。本当に必要な改善であれば、データや根拠をもとに冷静に判断できます。
そして、Google公式ドキュメントや信頼できる制作会社の意見を参照することが最も安全です。

テクニカルな用語を並べる営業メールほど、一見それらしく見えても中身が伴わないことが多いもの。
“専門用語に惑わされない目”を持つことが、今の時代の大切なリテラシーです。

投稿日: 2025年10月27日

カテゴリー: コラム